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現実として、蘇我との関係は改新が始まったばかりで問題は山積み、加えて音楽の仕事と、戒斗の気が休まる時間はないといっていい。
いくらタフでもやっぱり心配だ。
だからせめてと、叶多は自分のことで手を煩わせないように心がけながら、戒斗のヒーラー係を務めている。
自分がマゾだとは思いたくないけれど、戒斗の気持ちの裏返しだし、この役割もこれはこれですごく気に入っている。
それに、そのあとは必ず、戒斗が何か云いたそうにするから。
瞳が語るのではなく、いつかその口から言葉が漏れる日が来るまで、どんなに危険な目に遭ったってしつこく生きていよう思うのだ。
戒斗にも生きててもらう!
やっぱりあたしが終わるのは戒斗の腕の中に決まっている。
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