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「えっ!?翼くん顔が怖いよ…!多分天可がまだ持ったままなだけだよ…!」
「そのせいで俺が風紀委員長に言われるんですよ…!
会長とは仲悪いからほぼほぼ俺の所に全部来るし!会長もどうせ風紀委員長に回すのが癪とかめんどくせえとかで持ってって無いんでしょうがインポ野郎め!!」
(……あながち間違ってないかも)
と、苦笑いする麻丘。にしても、後輩にここまで言わせる上司で、しかも同級生とは。逆に今目の前にいる後輩に申し訳なさがありすぎるのだった。
「と、言うわけで。やっぱり麻丘先輩、しばらく生徒会室行かなくていいです。」
「う、うん…そうする。相楽にも言っておくね。」
「お願いします。」
まじあのバ会長どうやって潰すか…。
ちょっと見直しかけたのに、一気に評価が地面の底を通り越したわ。
「では」
と、かなり不機嫌なご様子だエレベーターに乗る翼。
それを後ろから見てた麻丘は、手を合わせて合掌するのだった。
(僕には止めることはできません…。どうか安らかに…)
またいつもの副会長と会長の口喧嘩というか、副会長が一方的に問い詰めるんだが、その光景がまた始まるのかと思うと気が重くなるのだった。
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