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かつどん協議会 原広一
短編集。
「かつどん協議会」
表題作。日常系ギャクマンガ風の面白さ。全体の物語の展開とオチのバランスが悪いんじゃないかな。
「くじびき翁」
すべての政策は多数決ではなく、くじびきで決定するべきであると謎の主張をする老人の物語。なかなかいい。論理アクロバティックの楽しさがある。「かつどん評議会」は全体的には面白いが着地が悪いのが惜しかったが、この作品は着地も素晴らしい。
「メンツ立てゲーム」
謝罪士という謎の職業のアイデア。この謝罪のプロという素晴らしいアイデアだが、「こち亀」でも似たアイデアがあった。どっちが先なんだろう。未見だが「謝罪の王様」という映画もたぶん同じアイデアで組み立てた作品のようだ。
この作品の面白さの大半は、この素晴らしいアイデアによるものなので。「謝罪代行業」のアイデアが元祖か否かで評価は変わってくる。
この作者は今回が初読。清水義範風で、読みやすくポップなので書店で機会があれば別の作品も購入したい。
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