夜空への願い事
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彼女の怒声を受けて、何とかバリケードの内側へと転がり込む。戦車の装甲を撃ち続ける甲高い音が煩い。耳を打ち付ける音の合間、聞いてはいけない音を聞いた気がした。意識を音の方へ――。 「呆けてんじゃないよ!」 銃声にまけじと張り上げたルイーザの肉声で、集中が戦場へと引き戻された。
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