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「!!!」
薮森から大きな魔物が少女の目前に現れた。
『この俺から逃げられると思ったら大間違いだー!!!』
少女は一時ビクッとしたが常に身の危険に対処する訓練をしており、それが講じたのかすぐに機転を効かせる。
少女は襲い狂うドルジの一際膨らんだ箇所に会心の蹴りを入れる。
『グオオオォッ!!!』
ドルジから阿鼻叫喚の悲鳴が森中にこだまする。
ドルジは急所を蹴られ、苦しみもがき地面にのたうち回っていた。
『グオォ…この野郎!ペットの分際でこのドルジ様を足蹴にしてタダで済むと思うなよ!!』
ドルジは怒気を露わにして少女を睨みながら立ち上がる。
普通の少女ならそれを見た時点で固まってしまうだろう。
しかしドルジと対峙する少女はそうでは無かった。
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