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Sくんの家の近くまで行くと、彼は道路まで出てきてた。
「こんばんわ」
私はやっと、彼と目が合った。
サイトの写真とは違って、黒髪だからか、あまり怖そうな印象ではなかった。
「私と会ったの知らなかったの?」
「そうなんだよ。アイツ何も言わないからさ。さっき聞いたんだよ。昨日の人サイトのカオリだよって。」
昨日とはうってかわってスラスラと話してくれる彼。
「昨日は話してくれなかったね」
というと、
「俺人見知りなんだよね」
と言う。
全然そんな感じじゃないけど。
と、思うほど、彼は家までのドライブ中色々話をしてくれた。
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