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「お前らなんなんだ? 出来てんのか?」
「俺の旦那認定をリオは隣人からもらってるんです。つまり俺が嫁。腹チラは嫁の役目でしょ? なのに今日の俺は軽装という体たらく。ずるい、朝は軽装だったくせに着替えてきたところがあざとい。俺があの服を着ているリオに、ニヤニヤするのを知っていての行動。畜生、負けた」
「なんの勝負だよ」
「俺にもわかりません」
お子様の列にふらりと近寄り、呼び出しマークを貼りつけて戻る。
チューリップを見つけられなかったので、チューリップの絵を描いた。それを貼りつけています。あとでリオが魔力循環の練習をします。
俺はできるけど、リオはやったことがなかったんだよ。なので練習しているところだ。
トールがいなくなったので、魔法使いの卵を見つけたらマーヤと金色が預かることになる。だけどあの二人だと、失敗すると思うんだ。
どっちも教えるのに不向きな性格だし、戦闘面は完全にアウト。なのでひっそりリオを鍛え、たまにウーゴも巻き込んでいる。
ネイトの方が向いているのだが、顔が優しくないのだ。あんな怖い人がそばにいたら、怯えるだけだろう。
俺は引退冒険者で引退魔法使いな気分でいる。現役なのは掃除屋くらいだが、これも趣味の範囲だ。
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