橙銀

卵を見つけたそうです

　火照った身体を冷えた布で包み込み、目を閉じて眠気がくるのを待ち続けた。

　隣の不在にゴロゴロ転がっては丸くなり、時々目を開けてはきょろきょろと周囲を見回す。

　これは駄目だと起き上がり、パジャマシャツを着てサロンへ向かった。

　グラスに酒を注いで椅子に座り、氷を落として眠れない夜を過ごした。

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