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イライラするよね
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夜中まで酒を飲み、朝起きれないとヤバいことに気がついて寝た。
そのおかげで帰ってきたリオからの攻撃を回避できたが、危なかった。もう少し起きずにいたら、丸一日駄目な人になるところだった。
物足りないと文句を言いながら、俺へ服を着せたリオに抱き上げられ、居間へと移動する。
「クリスは昨日、すぐ寝れたか?」
スリスリと頬ずりするリオに、あんま寝れなかったと話す。
「俺も。こう、腕の中がスカスカで、すげーモヤモヤした」
やっぱこれがないと駄目だと、ぎゅうっと腕に力を入れるリオに微笑む。
「ベッドに一人ってのがなー。こう、手を動かして探すんだけど、リオがいないから転がってみたりして。結局酒飲んで寝た」
手をパタパタと動かしてから、俺もリオの首に巻きつく。
「あー、もうずっと抱きしめてすごしたい。あいつら俺より魔法使い歴長いくせに、とにふざけんじゃねーよ」
ぶつぶつ文句を言い、厨房で俺を降ろしたリオの背中に張りつく。
「そういや卵ってどんな奴だ?」
「よくわかんねー。まだ大人しいし、あんましゃべんないから。ロズと似たような年齢じゃないか? あ、男な。名前はユージン」
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