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畑を広げよう
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池が完成し、朝マラソンのさいにリオが水を入れてくれた。底には強化版浄化魔道具と、アクア君を固定している。
カールにも内緒なのだが、魔力供給には魔石ではなく水晶を使っている。お値段的に、それだけで高価な池となっている。
次はどうするんだとカールが聞いてきたので、現在第二の池を作っている。
作る気はなかったのだが、作業員たちが味をしめたのか、次の仕事をくれとうるさかったので仕方なく。
昼まで石を積み上げていれば、パンがもらえるのだ。リオが来ればスープもつく。スラム国民として見逃せない仕事だろう。
池の管理はカールがしていて、スラム内勢力で断トツのトップに君臨している。
スラムが砂漠だと考えれば、オアシスを管理するカールの力が増すのは当然の結果だ。そういや水道貴族とか、なんか習った気がする。
一応、王都の近くには川があるので、弱者はそっちまで行っている。帰ってこれるかは運だけど。魔物もいるし距離もあるので、衰弱していれば死地へ向かうようなものだ。
俺はカールとよく会話をしているが、カールの勢力とは関係がない。俺の所属は掃除屋なんで、勢力としては最小で、武力としては最強なのだ。
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