第2章 恋の行方

3/4
前へ
/23ページ
次へ
高校2年生の冬になると、周りは一気に受験モードになった。 大学はどこを目指すかとか、塾はどこに行っているだとか、理系から文系に行くかどうかとか、そんな話ばかりだった。 私も自然にその流れに乗っかり、部活動と並行して塾に通うようになり、恋愛はおろかアンニュイ野郎を思い出すこともなくなっていた。 アンニュイ野郎が映画の道に進むと噂で聞いていたが、私にとっては「へーそうなんだ」程度だった。 私は、理系クラスだったが、理系に進むことをあきらめ、私立の文系を受験する方向で勉強を進めていた。
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加