第1章 ことのはじまり

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(嘘だろう・・?嘘だと言ってくれよ・・・) Sは確かに学年で3位以内に入るであろう可愛さを持っていた。 私は脳内スペックを最大限に使って、状況を整理した。 ・アンニュイ野郎は1年生のときSと同じクラス ・(推測)アンニュイ野郎はSのことが好き ・クラス替えでSと同じ部活に所属している私と同じクラスになった ・(推測)アンニュイ野郎はSに近づくために、まずは私と仲良くなろうとした →結論、アンニュイ野郎は私のことを別になんとも思ってない 私はトンデモナイ勘違いをしていたのではないか。 しばらくドーナツを見つめた。 二つ並んだドーナツは何だか目のように見えて、ワタシを嘲笑っているかのようであった。
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