第1章 ことのはじまり

7/7
前へ
/23ページ
次へ
映画上映時間が近づいたため、アンニュイ野郎と私は映画館へ向かった。 「飲み物買う?」 アンニュイ野郎は映画館に着くと訊いてきた。 (Sに近づくためにこんなに紛らわしいことしやがって、トンデモナイ野郎だぜ。飲み物いるにキマッテンダロ) 私は明らかにアンニュイ野郎に嫌悪感をいだき始めていた。 「そうだね、買おっか」 私たちは飲み物を片手に、ようやく席に着いた。 映画が始まると、アンニュイ野郎なんて忘れて映画に集中しようと思った。 映画自体はとても面白い作品だったのが唯一の救いだった。
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加