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7 水曜日
目覚ましの音で意識が浮上し、未だ眠たい瞼を無理矢理に開けながら布団から抜け出す。
宙翔はいつも帰りが遅いのによく早起きが出来るな、と素直に感心した。
それ程に『陸上』が弟にとって大切なものなのだろう。
弟を形成している全てだと言っても過言ではないのかもしれない。
寝間着姿のまま欠伸をしながら一階へと降りて、洗面所で顔を洗い、歯を磨く。
母が洗濯物を抱えながら不思議な顔をして後ろを通り過ぎて行った。
少し遅れてから弟が降りてきて、俺を見て目を見開く。
「おはよ」と一言告げると、「ああ」等と戸惑ったような声が返ってきた。
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