第1章

6/11
前へ
/11ページ
次へ
問題と向き合い、解き、その正解に一喜一憂 なんでこんなことを問題にするのか そんな疑問を持つ事はとうに捨てた 解かなくてはならない。 そうしないと世間には認めてもらえない 正解がある問いならまだマシだ。 小論文なんていう正解のない問題が出てきたときは頭が痛くなる ほんと何してんのか。 「スカートやっぱ短いな。」 席に戻るときに先輩が呟いた。 「分かりましたよ。」 渋々私はスカートを長くする どこからくる独占欲なのか 「制服の子はホテル連れていけないしな」 いきなり何を言いだすかと思えば、そんなこと。 私はため息まじりに先輩を見た。 「行きたいんですか・・・?」 「逆に行きたくないんですか?」 「っ・・・。」 先輩と関係を持ったのはいつだったか もう覚えたいない あの日もする場所に困って 悩んだ挙句 狭い車の中で体を重ねた。 窮屈で匂いが混じり合って 変な感覚だった。 「しょうがないじゃないですか、学校終わりなんですから。」 「まあ、そうだよね。」
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加