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先輩はメニューを決めるときは遅いくせに
食べるのは早い
今日も私がまだ半分くらい残っているのにも関わらず
先輩は食べ終えていた。
黙々と食べるわたしを先輩は見つめている
「食べづらいんですけど。」
「えー、見てたいんですけど。」
「ヤです。」
「俺もヤです。」
意味のない会話をして、
結局先輩に見つめられながら黙々と食べた。
「彼氏作らないの?」
「・・・なんでですか?」
「なんとなく。」
「彼氏いたら先輩と会わないですよ?」
「本当?」
「え・・・?」
「本当に会ってくれなくなる?」
どこか悲しそうに、優しく微笑む先輩に言葉が詰まる。
「友人、としてなら、会わなくもない事もないです。」
「そか。体を重ねる友人?」
「それは友人じゃないです。」
「冗談だよ。」
とても冗談には聞こえない。
「じゃあ、彼氏ができるまで楽しまなきゃなぁ。」
私はその言葉を無視して、最後のハンバーグを食べた。
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