第3章 六本木駅

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第3章 六本木駅

 麻布十番海岸から六本木を目指した。  大昔日比谷には入江があったらしい。  東京は海の街なのだ。  何せここは港区だ。  銀座線と丸ノ内線は老朽化が激しく被害が大きかった。暗闇坂が見えてきた。  妙な気配を感じた。 「この変は昔からよく出るらしいよ」  シホが言った。 「便秘にはいいかもね?」  ナツミがワケの分かんないことを言った。 「何の話だよ?幽霊だよ」  暗闇坂は幽霊坂とも呼ばれる。  六本木は坂がやたら多い。  顔面が焼け爛れた男が近づいてきた。 《同じ系統の武器でないと倒せない》  シホは種族を識別できる! 「奴はゾンビよ!鉄パイプを持ってるわ!」  ゾンビは味方に出来ない!  ナツミは《逃げる》を使える!   ナツミが《逃げる》を使った!  タタタタッ!! 《鉄パイプを探せ!》  マンションの裏にあるゴミ箱から《鉄パイプ》を拾った!  天気予報(秋葉原 血の雨) 「しばらくはあの近隣に近づくのはよそう」  シホの持ってるケータイはレーダー変わりになる!シホがgameoverになったら、レーダーも使えなくなる!  再びゾンビと対決だ! 「クソガキ、死ね!」  僕は鉄パイプでゾンビを殺した! 「僕、強いね~?」  ナツミからしたら僕なんか子供なんだろうな? 「僕の鉄パイプいる?」 「イヤーン、そんなので突いたらぁん」  シホにはまだ武器がない。灰色の空から雨が落ちてきた。 「悪そうな面したゾンビだな?オレオレでもやってそうな感じじゃん?」  シホが言った。  さらに!その年代の服装を着ることによりタイムスリップも出来る!  地下鉄に乗ることによりタイムスリップ出来る!  勿論、普通に移動することも出来るぞ!  十番稲荷神社前までやって来た。 《ニューきもの》を手に入れた。  1984年代にタイムスリップすることが出来るぞ!  素材はポリエステル、茄子紺色の着物にえんじ色の帯、これを着れば君もお蝶さんだ。  お蝶ってのは清水次朗長の愛人だよ。  シホはこれから収録らしい。  呉服屋で《ニューきもの》を買ってナツミにプレゼントした。 「さぁ、1984の世界にレッラドン」  ナツミはクルリンと回った!  日比谷線のトイレの中からワープ!  ワープゾーンは各列車のトイレにあるぞん!
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