第8章 邪悪なテツに天罰を!

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第8章 邪悪なテツに天罰を!

「デキコンってバカだよな?」  長崎はアユミに言った。 「避妊の仕方も分からないのかしらね?」  闇丸電機でカインを買った。 「俺の弟はデキコンでね?家族に大迷惑なんだ」 「赤ん坊は金もかかるしね?作らない方が一生幸せでしょ?」  カインは無法なテツを見つけることの出来る発信器だ。外見はウォークマンだ。 「だよね~?出産祝いに結婚祝いに大変だったよ」 「その女、詐欺師なんじゃないの?」 「人の弟の嫁を詐欺師呼ばわりしないでほしいな」  弟の家は五味袋駅の近くにある。  ピンクラインを使わないといけない。  闇丸電機にブラックラインが突っ込んできた!  キキキキィ~ガッシャ~ン!!  ギャアァァァァッ!!  断末魔が響き渡り、黒煙が立ち込めている。 「あぶなかった、店員と話し込んでたら死んでたな?」 「あの営業マンナカナカのやり手だったわね?ウチらからぼったくろうとした罰よ、ケケケッ」  嫌な女だな?丁度今、椎名林檎の《罪と罰》を聞いていたところだ。  暗い地下道を歩いている。  ジメジメとしている。  ネズミがチョロチョロ蠢いている。  妖艶な女が前からやって来た。  ガータースタイルで手にはムチを持っている。  クチャクチャガムを噛んでいる。 「ウォーターリンゴッ」  そんなCMがあったな?  バシッ!バシッ!ムチを長崎に叩きつけてきた! 「キッチリ、テツを始末しておくれよ?シホはバカなテツのせいで死んだんだ、可愛そうにあの娘はアタイと違って頭がよかったんだ、アタイが変わりに死んでやればよかった」  女が涙をボロボロ溢した。  女の名前は芦田愛、タカラ島バーを食べている。  1983年に流行ったアイスだ。  現金当たりくじがついている。  最大で500円が当たる! 「チッ!外れた」  発車のベルが鳴り響く!  一眼レフを首から下げたテツがドアの辺りをウロウロしている。カインがピーピー鳴り出した!    シホはMステに出演した。  透明人間だから何をやっても平気だ!  タモさんのツルツルな頭をナデナデして、髪の毛をプチプチ引っ張った。 「うっ!イテッ!麻衣ちゃん何すんの?」  倉木麻衣が怪訝な顔をする。 「何もしてませんよ!?」 「今、抜いたろ!?」 「ワタシ、そーゆー趣味…………キャアッ( ; ゜Д゜)」    
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