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留美子が突然、席を立って降りてしまう瞬間、
「小田留美子!」って、
私は思わず呼び止めそうになった。
危なかった…。
俊樹と会うところまで、座ってて欲しかったな…
私の横で済まして本を読んでた旦那が耳うちしてくる。
「また、世界に入ってたやろ?」
長年、私の旦那をやってるだけあって、こういう時の勘が鋭くなっている俊樹。
「お前の所定の位置に座った人で、妄想してたんやろ?」
「あぁ~バレてましたか?」
「お前がスマホも見ずにボゥーっとしてる時は、妄想トリップしてるしかないわ。」
「で、所定の位置を奪った制裁やとか、わけわからん理由やろ?」
さすがは俊樹。
全てお察しの通りでございます。
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