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レオ「いやいや!!そんな事はないよ。
ただ、これだけの実力者が来るんだ。
生徒達の良き手本となってくれそうだと思ってね。」
そう言ったレオナルドだが、表情は楽しそうなままだ。
そんなレオナルドを見て、ハルはこっそりため息をこぼすのだった。
そもそも、なぜ彼女が突然学園に通うことになったのかと言うと、
以前からギルドマスターと国王の間で、彼女が学園に通えるように出来ないかと話をしていたらしい。
と言うのも…
幼い頃から大きな力を持っていた彼女は、8歳という幼さで既に戦いの場にいた。
彼女が10歳の時、がむしゃらになってひたすらディセスターを倒しているところを今のギルドマスターが目撃し、既に両親のいなかったハルを自分の養子にしてくれたのだ。
それから今まで、常に戦いの場に身を置いてきたハルは、"学校"と言う所に通ったことがなかった。
それを、ギルドマスターとハルの事情をよく知る国王が気にかけてくれていた。
そして今回、ギルドの基盤が安定してきたからと、ハルに学園行きを薦めてきたのだ。
ハルは、同じ16歳の子供たちが自分とは違う事を自覚している為、はじめは行く事を渋っていたが、同年代の友達を作って来い。と多くの人に言われ、学園行きを決めた。
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