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ヘイト「ッ!!あぁ、すまない…
あまりにも有名なギルドの隊員だと聞いて驚いてしまった。
しかし、実力があるなしに関係なく、これからお前は俺のクラスの1生徒だ。
…だから、そんな不安そうな顔するな…」
ヘイトに言われ、自分は今どんな顔をしているのだろう…と思う。
すると、いきなりハルの頭の上にヘイトが手を乗せてきた。
驚いて俯き気味だった顔を上げると、優しい表情をしたヘイトと目が合う。
ヘイト「お前が何をそんなに気にしているのか知らないが、そんな顔するな。
この学園はな、沢山の個性に溢れている。」
ハル「…個性??」
ヘイト「そうだ。
実技の得意な者、魔法が得意な者、薬学が得意な者、工学が得意な者。様々だ。
お前の強さも個性だ。
その"力"を、"自分に出来ることの可能性"を伸ばし、未来への希望を見出す。
それがこの学園だ。
それに、お前の力がどんなに強くたって、俺からすればほかの奴らと同じ"16歳の女の子"だ。
これから、色々な人と関わり、色々な事をこの学園で学んでいけばいいんだ。」
言い終わると同時に、ハルの頭に乗せていた手をポンポンっと軽く叩き離れていった。
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