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好きになり過ぎて不安が大きくなり過ぎて自分のキャパを越えた一瞬だった。
これ以上自分を演じると自分が壊れると思った。
彼女が何をやっても僕は笑っていた。
嫌な事をしても笑い続けた。
好きだから、我慢した。
側にいて欲しいから、また我慢していたらまた小学生のようになってしまった。
僕は1号を、抱えて3度目の涙を流した。
彼女に本当の自分をさらけ出して、お別れをしようと。
…ごめんな1号おまえはこんな買い主に買われたが為に、、、。
…僕に包丁で刺される為に生まれてきたうさぎのぬいぐるみ1号、君は僕に買われて幸せですか?
ボロボロになったぬいぐるみを抱いて泣きながら寝た。
そして翌日彼女が来た。
彼女にはまだなってない。
女の子だから彼女と呼んでるだけで友達だ。
それでも僕に小説を書く楽しみを教えてくれて、一緒に先を考えたりするようになった。
しかし僕の妄想から生まれた小説は彼女に嫌われないようにする為に、自分の物ではない方向に話がずれていったりした。
それでも笑った。
いつも笑っている事にもう疲れたんだ。
「どうしたの?その1号君。」
彼女が僕にウサギのぬいぐるみを見てなんでみたいな顔で見ていた。
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