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彼女の興奮は止まない。
「んんん・・・・・!!このつるぺた幼女ボディに、くりくりの大きな瞳!! うわぁ手も足もほっそーい!! お尻ちっちゃーい、かわいーい!!」
「えっ」
今美女の口から、その姿にそぐわない台詞が聞こえてきたのたが。
聞き間違いかとも思ったが───それは私の空耳ではないらしかった。
ほぅっと吐息混じりに彼女は言う。
「もう、食べちゃいたいわぁ~」
「え゛」
「ねぇいいかしら?───ウェルバート」
「ああ、構わない」
───・・・・・って!! 何言ってんだこいつらは!?
皇帝の前だというのも忘れ、ばっと勢いよく立ち上がる。・・・・・私の第六感が告げていた───このままだと自身の貞操が危ない、と。
トントンと足どり軽く近づいてきたフレデリカを、そっと見上げる。
「えっ、えぇーっと・・・・・フレデリカ、さん?」
「やぁだ、さん付けなんて。フレデリカお姉様と読んでいいのよ、ほらフレデリカお姉様って!!」
「ふ、フレデリカお姉様・・・・・」
「やーん、かぁわいーい!! 上目遣いなんて、反則だわ!!」
一言でも声を出せば感激され、無言で見つめても悶えられ、身じろぎをしても興奮される。
───私にどうしろと!?
ぎゅむーっと顔に豊胸が押し付けられ、息が苦しくなりつつも、何とか顔を出す。
そして、キッとフレデリカの肩越しにウェルバートを睨みつけた。
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