22.お披露目会

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私が意図せず破壊した闘技場の結界は、元々数年前に張ったものだと得意気にフレデリカが教えてくれた。 ・・・・・そして今日、ここに招かれたのはそれを直すためだとも。 「それで修理費の事なんだが───」 「しつこいわね!! 何度言われても、これ以上は安くしないわよ。大体壊したんだから素直に───」 「そいつなんだが」 「───・・・・・はっ?」 「壊したのはそいつなんだが」 ウェルバートが静かにこちらを見る。すいっとその視線から逃げた所で、ウェルバートの視線を辿ったフレデリカと目が合った。 笑顔が引き攣る。 「・・・・・てへ」 当然助け舟を出してくれる者など存在せず、ウェルバートによって、事実はあっさりと明らかにされる。 「闘技場を結界共々破壊したのは、お前の目の前にいるその幼女だ。勿論、支払うのもそいつだぞ───いいのか? その金額で」 「・・・・・そ、それは・・・・・」 あれだけ強気だったフレデリカに、初めて狼狽えの表情が見えた。 ───話から察するに、修理費は莫大な金額。 ・・・・・少し引っかかった。 ───何故、ウェルバートが(・・・・・・・)値下げ交渉をしているんだ・・・・・?
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