22.お披露目会

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「おい、その辺にしておけ。そいつは俺のペットだ。・・・・・ったく、本当にお前は変わらないな」 「あら心外ね。その言葉、そっくり返してもいいのよ? ───それに、貴方のペットだったなんて・・・・・酷い話だわ」 今度は素直に、ウェルバートの横へとフレデリカは戻る。胸を揺らし、見下ろす。 「相変わらず、虐待しているのかしら」 座りながらフレデリカが言えば「決めつけるな、変態」と、ウェルバートが喉を鳴らした。 「俺は虐待はしない主義だ」 「・・・・・どうかしらね」 言い合う二人を見ていたが、やはり結構仲がいいと思う。 何故か悔しいが、美男美女だと認めざるをえない。とてもいい絵である。 ぼんやりと突っ立っていると、痺れを切らしたウェルバートが促す。 「───さっさとショーを始めろ」 「・・・・・、わかりました」 それでは、と私は改めて二人と対峙した。───僅か数人しかいない大広間で、今。 「それでは、始めさせていただきます」 ───魔法陣のお披露目会を始める。
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