23.創作魔法陣

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「・・・・・なによ、これ・・・・・」 たかが幼女によるショー。お遊戯のような踊りでもやってくれるのかと、フレデリカは思っていた。 それが、なんだ。───実際に見せられたのは、常人離れした技だった。 少女が何か仕掛けをした時間はない。少女の魔力は若干感じたが、辺りに散ったまま動いていない。 ・・・・・それに、知っている詠唱などは聞こえなかった。 ───突然、ソレは現れたのだ。 立ち上がったまま驚きを隠せないフレデリカに、ウェルバートが「どうだ?」と肘をつき見上げる。 「どうだ? ───じゃないわよ!! 何で貴方はいつもそう余裕そうなのかしら!?」 「そりゃあ、このカラクリに見当がついているからな」 フレデリカの目がぱっと輝いた。 「本当に!?」 「クライシュのおかげだがな。・・・・・常識が通用しないものだ、コレは。───言っておくが、教えないからな」 「・・・・・、けち」 期待で目をキラキラさせていたフレデリカだったが、その言葉で口を尖らした。 ちぇ、と態とらしい舌打ちで、どっかりとソファーに座る。 「・・・・・本当凄いわねぇ、魔素の気配はあるけど魔力の気配は全くないわ。一体、何で構成されているのかしら?」
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