フウセンカズラ

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「随分、幸せそうだね」 「当然だよ~。香っていうバリケードが建設された からね~」 香は身長が高い。 まぁ、高いと言っても170㎝あるかないかだが、私 の前に立ってくれると十分過ぎるほど守られる。 それにぶつかっても知り合いだから問題なし。 「今日も助かってるよん」 「押し潰すよ?」 こんな感じで私達は同じ大学へ向かう。 私と香は昔からやることなすこと似ていた。 ただ単に凄く仲が良かったと言えばそれまでだけ ど、血液型も同じO型と言うこともあり意外と物事 をポジティブに考える2人で喧嘩という喧嘩もした ことがなかった。 更に言えば、私達は親戚でもあった。 私の母と香のお母さんは双子の姉妹なのだ。 そう考えるとなんか理不尽でもある。 「なんで香は背が高いのさ……」 「ん?父親のDNAじゃん?やっぱり」
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