青春時代

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最後にちゃんとした恋愛したのはいつだったか 高校時代…あの頃が生きてきた中でモテ期のピークを迎えていた 毎日が甘酸っぱく、時には苦い思いでも多々あった 少しずつ思い出しながら書いていこうと思う 当時、男女共学で2クラスしかなく、知らない者同士打ち解けるのに時間はかからなかった ある授業の際、居眠りしていた俺は、学生あるあるの1つ【高いところから落ちる夢見てガタッてなる現象】 により目覚め、隣の席の女子「まゆ(仮)」と目が合い、恥ずかしそうにしていると、まゆは必死に笑いを堪えつつも小声で 「おはよ」とひとこと まゆは身長が俺よりも高く、スタイルもいいが、どこか小動物的な顔立ちで可愛らしい女の子だ トーク面でも自分の引き出しをもっているし、話上手で聞き上手となかなかの好印象を受けた それ以来、俺はまゆとよく会話するようになる 月日は流れ、今日は2/14…バレンタインデー 馬鹿な男達は、なにを期待しているのかいつもよりテンションが高い そう、俺もその馬鹿の内の一人であった いざ、教室へ向かうも、数名のカップルたちが朝から甘いひとときを過ごしていた 目に毒を浴びせられた馬鹿どもは痛恨の一撃を喰らいつつ、1箇所に集まり、ゲームやら音楽を聞いたり話したりして気を紛らせていた もっとひどい奴なんて、普段ワックスなんて付けない真面目君が見よう見まねでセットしてもヤンキーグループの標的として捕まる セットした髪も見事なまでの七三、モヒカン風など様々な髪型にセットし直されていくのを遠目で見て俺たちは戦慄した 時は過ぎ、帰りのホームルームも終わり何事もなくバレンタインデーという名前だけの一日を終えるチャイムが鳴り響く 階段を重い足取りで下りていくと、不意に女子から声をかけられる 満面の笑みを堪え、平静を装い振り向くと二人の女子が立っていた 面識はないが、俺の中で初めて母以外のチョコ2つも貰えるなんて!と妄想していると 「〇〇君だよね?まゆがクラスの隣の空き教室に来てほしいってさ♪じゃぁ、私たちはこれで」 俺は妄想内で貰えたはずの2つのチョコを静かに見送り、空き教室へ向かう
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