青春時代

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空き教室の前へ着くと、こんな緊張感は味わったことはなかった 教室の扉に手を掛けるも緊張でなかなか開けられない だが、呼び出した本人だって同じ気持ちだ 俺以上に緊張してるだろうにと 俺は手汗を拭い、覚悟を決め、ゆっくりと扉を開く あれ?居ない? 教室の中央まで足を進めるも誰も居ない 騙されたー!!!! と思い、ため息と共に肩がなくなるくらい落ち込み、帰ろうと向きを変えると 壁際の席でこちらを見てにこりと笑いかける まゆ がいた 「あのー、肩拾ったんですけど?」 と言い、可愛らしい包みを俺に差し出す 俺はあまりの衝撃の可愛さに言葉を失い口をパクパクとさせるだけしか出来なかった 「また明日ね♪」 まゆは駆け足で教室を出て行くと、緊張が解けたのか、俺は糸の切れた操り人形の如く椅子に座ろうも座れず 盛大に後ろへ転倒 椅子と机が倒れた音で我に返り痛みを堪えつつ元の位置へと配置し直す もう一度包みを確認し幻ではなかったと再確認 仲間は既に帰ったようで、俺は一人足取りの軽いまま家路へと向かう
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