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「ただいまー」
おかえりーと母の声が聞こえる
母「若、収穫はいかがでしたか?」とニヤニヤとしながら
どうせ、わたしのだけでしょと勝ち誇ったかのような表情をしているが、俺はまゆから貰った包みを見せると母からの勝利の微笑みは消えていた
「じゃぁ、部屋行ってくるからご飯できたら教えてくれよな母上笑」
勝利の余韻に浸りながら、自分の部屋に入り、ゆまからの包みをゆっくりと開けると手紙と箱が入っていた
俺はワクワクしながら手紙を開く
そこには可愛らしい文字が綴られていた
こんにちわ?なんか変だね笑
手紙なんてあまり書いたことないけど
いつも〇〇くんとしゃべってると楽しくてさ
もっと、話いっぱいしたいけどメールしよなんて、なかなか言い出せなくて…
だから、今日がチャンスかなと思い
一緒に送っちゃえ!!と思い勢いで渡しちゃいました
甘いのは好きかわからなかったけど一生懸命作ったので、もし食べてくれたら感想教えてね♪
○X☆□@ocomo.ne.jp
以上、まゆでした(*^^*)
ズギューーーーーン
はい、完全に撃ち抜かれました
DT殺すには充分すぎる手紙と手作りのお菓子の包みを手にしばらくの幸せを噛み締め放心状態
いざ、開封の儀を奉り御座候
可愛らしい包装を開けるとカップケーキ、トリュフチョコ、クッキーと様々なお菓子が入っており
まさにDTが憧れていた夢の宝石箱が目の前に
カップケーキを1つ手に取り口へ運ぶと、バターの香りが心地よく程よい甘さが広がる
初めて母以外から貰ったものを口にするという、なんたる幸せか
夢中になってたのか気が付くと全て無くなっていて、少し寂しい気分になる
やべ、メールしなきゃ!
俺はすぐに携帯を開くと、お礼のメールを打っていく
〇〇でーす
今日はありがとね
でも、あんなに、美味しいの食べちゃったら他の食べれなくなるから責任とって俺のために毎日料理を作ってください
んなもん
送れるか!!
文面を消し、新しく文章を作っていく
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