平等に・・

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「もしもし・・母さん・・」  母親からの状況確認の電話だ。 「孫の顔・・まだまだだって、大学卒業してから・・そう・・兄貴が先でしょう・・」  俺は電話をしながら、部屋の冷蔵庫にゼリーを入れた。 「じゃあね」  プチ 「シャワー浴びるか・・買ってきた参考書・・は?・・リビングだ」  コンコン、ガチャ 「りょう、忘れ物持ってきたよ」 「ありがとう」  本を受け取ると、優美はベットの上に寝そべり、うつ伏せになり、 「りょう・・もんで・・・・せ・な・か」  最近、よくマッサージを要求してくる。  俺は、優美の上に乗っかり、マッサージを始めた。 「みんなは?」 「うっそこそこ・・各自の部屋」 「そう」 「りょう・・腕あげた、マッサージの」 「そりゃ、2、3日におきにマッサージしてりゃうまくもなるでしょう。おっ、ここ硬い、こってるね」 「そこそこそこそこ・・りょう・・いい、でも少し痛い。一度に押しちゃ駄目、揉み返しがあるから、優しく優しく揉んであげなきゃ駄目よ」 「了解です」 「・・・・」 「どうしたの?」
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