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平日昼前の閑散とした地下鉄電車内。
「まあ…地名だから、しょうがねえんじゃね?」
「なんかさ、魔女が駅の売店で毒リンゴ売ってそう!」
伽耶(かや)は無邪気に笑ったあと、俺の肩に頭を預けてきた。
ふんわりと伽耶お気に入りシャンプーの香りが鼻腔をくすぐり、俺は一瞬ムラッとしてしまう。
横並びのシートには俺たちの他に乗客はいない。向かいのシートの右端に、スポーツ新聞広げた爺ィが一人いるのみ。
このまま、電車のシートに押し倒したら、伽耶はどんな風になるかな?
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