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1章いつもの日常
朝、ジリリリと鳴る目覚ましを手探りで見つけ、それを布団に入れてアラームを止める。
目覚ましの針は丁度6時を指していた。
「ん~。そろそろ起きるかぁ」
寝起き特有の気だるそうな声を出し、布団をもぞもぞさせて大きな伸びをしてから男性が起き出した。
フワァと欠伸(あくび)を1つ洩らしながら冷蔵庫から食パンと卵、奥の方で賞味期限ギリギリのレタスを取りだして朝ごはんの準備を始める。
食パン2切れをトースターに入れて、コンロのフライパンでは目玉焼きを焼く気でいたが、黄身が潰れてしまい仕方無くスクランブルエッグになってしまった。
洗ったレタスにスクランブルエッグ、トーストを添えた白い皿をテーブルに置き「いただきます」と一言いい焼きたてのトーストをかじりながらテレビを視ていた。
テレビでは今巷で大人気アイドルグループの特集を やっていたが、もう支度しないとバスの時間があるの で食事をさっと済ませ、洗面台で寝癖を直し、制服に 着替え急ぎ足でアパートを出てバス停に向かう。
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