1人が本棚に入れています
本棚に追加
カランコロンと可愛らしい音を鳴らすベルが店内を響かせる。
カウンターに居る店長に挨拶をすると、店長は微笑んで返事をした。
「奥の席にみんな居るから、あそこまで行ってくれる?」
生天目の指を指す方向を見ると奥の長いソファーで帽子を目深に被った3人がいた。
「ほら。今坂君が来たから貴女達も帽子を取って挨拶しなさい」
彼女達は生天目の言う通りに帽子を取って、亮に挨拶した。
「ど、どうも初めましてLicoriceの安中 翼です」
「初めまして。松永 リーネよ宜しくね」
「ふん」
黒目で黒髪に三つ編みをしたちょっと気弱そうな安中 翼(あんなか つばさ)と、肩甲骨の長さまである凄く綺麗なブロンドヘアで眼は薄いグリーンが入っている人形みたいな松永 リーネが挨拶もせず睨んでいる子に対して
「未央ちゃんダメだよ。挨拶しないと」
「そうだぞ。第一未央が彼に逢いたがっていたんじゃないか」
2人に言われて根負けした未央は、仕方がない顔をして亮の顔を見て
「LicoriceのMioこと今坂 未央よ」
最初のコメントを投稿しよう!