2章 変わりゆく日常

3/9
前へ
/32ページ
次へ
「今坂。今日お前の実家の方に家庭訪問に行くんだが都合良いか?」 亮の実家はここから車で2時間掛かるので家庭訪問が最後になったのである。 今日は火曜日、バイトは無いので「分かりました」と返事を返した。 「そうか。なら昼休み終わり頃職員室に来てくれ。 車で一緒に行くからな」 そう言うと長岡は、職員会議があるからと言い足早に撤退して行ってしまった。 亮は重い足取りで教室に入り、自分の席に座り茫然としていたら昌孝が怪訝そうな顔で「どうしたの?顔色悪いよ」と心配していた。 「いや。何でもないんだ」と昌孝に伝えると、そうと少し胸を撫で下ろした。
/32ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加