二人のギター

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 高校を卒業して、夢へ向かう第一歩を踏み出す日。  両親は忙しく、夏奈だけが見送りに来た。 「連絡してよね」 「ああ、毎日メールを送るよ」 「ふふっ、了解。それと、これ……」  差し出されたのは古臭い風呂敷包み。 「……和也……私も……」 「えっ?」 「……何でもない。頑張ってね!」  この日も変わる事無く、夏奈は向日葵の様な笑顔を見せてくれた。
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