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「相変わらずだな。」 稜はあきれた目線をよこした。 俺が写すのに時間が経ってしまったせいで彼のアイスコーヒーの氷は溶けてしまっている。 「白井さん彼氏いんのに。」 稜はぬるくなっているであろう残りをじゅるりと吸いきった。 そう、サークルに入って分かったことだが先輩には同じサークルの 同じ学年に彼氏がいたのだ。 ケチをつけて恨んでやろうと思ったのに 見た目はイケメンとは言えないものの清潔感があって、 後輩の面倒見もとてもよかった。 先輩の彼氏でなければ一番なついていただろうな、という程良い人。
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