プロローグ

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誰と話したか誰と連絡先を交換したか覚えていない。 ただSNSのQRコードは画面にへばりついたままだった。 少し群れを抜けてほっとしたとき目の前にビラが差し出された。 あ、またか、 そんなことを思ってうつむきかけてた顔をあげると 俺の目は釘づけとなった。 暗い茶髪を後ろでゆるりと括り今はやりの”くるりんぱ” 鮮やかな髪飾りが ”手抜き”でなく”お洒落”へうまいこと変換させている。 刺繍付きの白ブラウスにひざ上のパステルピンクのスカート 好みどんぴしゃりの女性がビラを差し出し微笑んでいた。
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