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右手でドリップポットを握る俺は、彼女の狭い肩を左手で抱き寄せる。
「とびきり美味いコーヒー淹れてやるからな」
「期待してるよ」
俺と渚は共に顔を見合わせ、互いに微笑み合う。
円満な仲の二人は近頃、互いに共通の想いが芽生えていた。
それは・・・・・・ーーー
セミアイランド式のキッチンテーブルに椅子を並べ、互いに顔を向け合わせて座る二人。
淹れたてのコーヒーを同時に啜り、純白のマグカップを置いて一言。
「あのさ、渚・・・
君に大事な話があって・・・実は、見せたい物があって・・・」
「あ、奇遇だね。
私もちょっと、ケイに大事な話があったの」
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