Discovery

8/15
前へ
/413ページ
次へ
 右手でドリップポットを握る俺は、彼女の狭い肩を左手で抱き寄せる。  「とびきり美味いコーヒー淹れてやるからな」  「期待してるよ」  俺と渚は共に顔を見合わせ、互いに微笑み合う。  円満な仲の二人は近頃、互いに共通の想いが芽生えていた。  それは・・・・・・ーーー    セミアイランド式のキッチンテーブルに椅子を並べ、互いに顔を向け合わせて座る二人。  淹れたてのコーヒーを同時に啜り、純白のマグカップを置いて一言。  「あのさ、渚・・・  君に大事な話があって・・・実は、見せたい物があって・・・」  「あ、奇遇だね。  私もちょっと、ケイに大事な話があったの」        
/413ページ

最初のコメントを投稿しよう!

37人が本棚に入れています
本棚に追加