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･･･ここ、大阪の朝は喧騒まみれる夜とは異なり、都会とは思えぬ程の閑静な地と化す。
昨晩に至っては、夜中の十一時くらいにツーストロークエンジンのスクーターを吹かす若者の喧騒に混じり、飲み歩いていたサラリーマン達が小唄を口ずさんでいた。
対して今朝に関しては、そんな事さえ偽りだったかの様に雀達が賑やかに小唄を口ずさむ。
陽が昇る前に、こんなにも晴れやかな気分になれる朝は初めてだった。
･･･サイフォンから豆を濾す間は、時間が掛かる。
俺はその間に、工場のエアコンプレッサー（エアコンではない）の電源を立ち上げ、リフトやコンプレッサーの作動を点検する。
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