0人が本棚に入れています
本棚に追加
/11ページ
そして、十数分後。
「それで……何故アナタが見えるか、でしたっけ?」
もうさっさと終わらせてしまおうと考えたのか、
露骨な呆れ顔で少年が切り出す。
「そもそも、アナタを視認できる事の何が不思議なんです?」
「何、か…。…我は、そなたらには視えぬ筈なのだ。
だがそなたには我が視えると言う。もしかすれば、そなたは何か特殊な能力を持っているのかも知れぬと思ってだな…」
少年の問いに少々戸惑いつつも、意見を述べた男に対し、
「(また何やら厨二な事を言い出した…まともに質問に答えて欲しい…)
…何故、"見えない"と?」
さらに呆れながらも少年は問う。
最初のコメントを投稿しよう!