創作

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容姿 癖のない黒髪で、前髪は目に掛かる程に長く両サイドの髪は胸のあたりまで伸び後ろ髪は項の辺りで切り揃えられている。本人は散髪したい様だが世間体を気にする両親の考えから其は許されず女性は淑やかにあるべきと思考になぞられている状態。 容姿として一番に目を惹くのは其の色彩にあり通常なら黒、基茶が一般的でありながら当人は逸走禍禍しい迄の緋色。其は代々に伝わる変異に等しく所謂色彩異常からなる病だが若干視力が弱い以外に生活に難がある訳でもなく裸眼でも日常生活が送れる為に今の所は単なる個性で終わっている。長い睫毛に彩られやや細く切れ長で二重瞼、黒目がちではあるが常に視線は相手と真っ直ぐに合わせられ色彩も合わさり熾烈な印象を与える。顔の輪郭は長く、全体的なパーツは突出した取り分け欠点の無い容姿、其所に関してならばある意味で整っていると云える。然しながら常に真顔であり世辞にも愛想には欠けてる故に無気味な印象を与える。気を許してる相手には反して多感な反応を見せるのも有る種で特徴。貧血気味な為病的なまでに白く、加え元より肌が弱く焼けると赤み爛れる体質なので殊更焼ける事を嫌っている。 平日は学生なので白地に紫の白矢絣の小袖に、無地の袴等青や紫系統の寒色のものが中心。表情筋の働きが乏しい事から女性らしい色合いのも物は余り似合わず所持してる数も形程度と呼べる程に少数、社交場でもない限り自主的に身につける事はない。袴の際は足袋に高下駄を履いている。勿論セーラー服も持っているが周りに合わせる為に身に付ける事は稀。 其なりに上流貴族に当たるので西洋のドレスと呼べる物も所持しておりローブ・デコルテ式のドレスを自宅では強制的に着せられている。華美な物は好まない為基本的に装飾の少ない無地のドレスを着用している。本人自体に服装の拘りは然してなく使用人に着せられるままに等しい。 時代の割に身長が比較的高く反して肉体は華奢、其でも日本人らしく食べれば其なりに肉が付いてしまう体質を確りと持っている。
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