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春樹さんと出会ったのは、今年の春。
ちょうど学校帰りに小説を読みながら横断歩道を渡っているとき、
ビックスクーターを乗って直進してきた春樹さんのバイクとぶつかりそうになったことから始まる。
怪我もない、ただ驚いて転けただけの私を春樹さんはずっと心配してくれた。
長めの黒髪に、くっきり二重の目元。
身体が大きくてあご髭を生やした、体格のいい人。
それ以上に驚いたのはあのハスキーボイスだった。
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