04.

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  ――ガラ 翌日、昼休み。 今日も保健室の戸を引くと、先輩はいるけど花保ちゃんの姿がなかった。 別棟に教室がある先輩より私の方が来るの遅いって、なんか悔しい。 窓際に椅子を置いてそこに座った先輩は、窓の桟に腕を乗せて1人外を眺めてる。 「風花は、先輩に挨拶も出来ないの?」 洗面台の下から自分の椅子を引っ張り出していると、ふいに声を掛けられた。 顔を上げて、先輩に視線を移す。 先輩は窓の外を向いたまま、私はその後ろ姿を見つめた。 呼び方が、いつもと違うんですけど。 茶色い髪が光に透けて、生温い風がサワサワと揺らしてる。 床に置いた丸椅子を見下ろす私は、暫くそうした後、腰を下ろしてコンビニの袋の中を漁る。 「あ……無視? 無視する? 風花さん。風花ちゃん」 先輩が何か言ってるけど、ガサガサ袋を鳴らしておにぎりを取り出す。 「ふうちゃん」 「え゛」
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