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1.告白
なぜ生きるのか?
物心が付くころには早々にそんなことを考えていた。
考えるだけで不安になり怯えていたのを覚えている。
こんなことを考えるのはみんな同じだろう。
だが、次第に人はこんなバカげたことを考えなくなる。
幼いころはよくゲームをしていた。
どんなゲームにも終わりはある。
その時に気が付いた。
人生と呼ばれるゲームの主人公ではないのかと。
特別なことが起き、誰も体験しないような転回になるのではないかと。
実際、多くの人に好かれ学業、武道、運動は周りよりも秀でていた。
これは主人公にとっての必要最低限のステータスで、あとはなにか大きなきっかけ。
そんなかんじで過ごしていたため必ずなにか面白いことが起きると思い込んでいた。
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