第3章 迷走する気持ち

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「…蒼…好きだよ」 耳元でそう言われて……俺の耳朶を口に含む桐生…… 「…んっ!…ん…ンンッ!」 ダイレクトに鼓膜に響く、桐生の口の音……耳が弱い俺は……全身が一気に粟立っていく。 首筋を桐生の舌が這い……桐生の手が……Tシャツの中に滑り込む。 胸の突起を、指先で弄ばれる。 「…んっ!…」 男がそんなとこ触られて……感じる訳ないって思うのに…… 桐生の指の動きが、厭らしくて……感じたことのない感覚にのまれる…… 「…ンッ…あっ……そこばっか……触…んなっ……!」 「……そんなこと言って……蒼……エロい顔してる……もっと感じて……」 Tシャツの前を上げられて、桐生の目の前に、俺の乳首が曝け出される。 風呂上がりは、恥ずかしいなんて……ちっとも思わなかったのに…… エッチなことしてる今は……羞恥心でいっぱいになる…… 「…蒼の乳首……可愛い……」 捏ねてる乳首とは、反対の乳首に……桐生が吸い付いた…… 「…あっあんっ…あっあっ!」 強く吸われて……舌先で転がされる……両乳首を攻められて……恥ずかしい声も、抑えられない…… こんな感覚……初めてだ…… 何でこんなに……気持ちイイんだろ…? 「……蒼の乳首……すっごい尖って……コリコリしてる……マジエロい……」 尖らしたのも、コリコリさせたのも……他の誰でもなく、桐生だろっ! 片方の乳首に舌を這わしたまま……空いた桐生の手が……トランクスの中に侵入し……俺のモノに触れる。 「……蒼……」 ……分かってる…… 「…すごい……」 …分かってるから…… 「…硬くなって……濡れてる……」 ……分かってるからっ…わざわざ言うなよっ!……
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