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「…む……無理……」
俺のそのひと言に、桐生の整った眉がピクッと上がる。
「…何が……無理なの?」
「……何がって……そのっ……グリグリ俺の脚に押し付けてくる桐生の……そのデカイのを……突っ込まれるなんてっ……絶対無理っ!大体エッチなんて気持ちよくなるものなのに、痛い思いすんのなんて、絶対嫌だっ!」
絶対拒否だと言わんばかりに、下から桐生を、睨み付ける。
「……キスは良いのに?」
「…それは……痛くないし……」
寧ろ気持ち良かった……
「……じゃ……蒼が俺に挿れる?」
「…へっ?」
……俺が……桐生に……?
そう言われて、正にそのシーンを頭で想像する。
『…あっあっあっ……蒼っ!…そんなにっ……激しくっ……突いちゃっ……あんっ……だめっ!』
桐生の脚を大きく割開き、俺のモノを桐生の蕾に埋め込み……激しく腰を打ち付ける。
「…だめ?…こんなにっ…きゅうきゅう俺を締め付けて……善がってる癖に?……前だってほらっ……ビンビンに勃って、濡らしてる……気持ちイイんだろっ!」
「…やぁ……言わないでぇ!…あっあっ…もうっ…だめっ!…蒼っ……イッちゃうっ!」
……ない……ないわ……
俺の下で、善がる桐生……
ありえねぇ……
想像しては、いけないものを想像した……
「…ないでしょ?」
「俺もそう思うよ……よいっしょ……」
桐生が俺の肩の下に、手を入れて……俺の身体を起こし、膝裏に反対の手を入れて……抱え上げる。
急に身体が浮遊して……思わず桐生の首に腕を回す。
……16年生きてきて……
初めてお姫様抱っこされた……
嬉しくねぇ……
「何すんだよっ!下ろせよっ!俺を女扱いすんじゃねぇっ!」
ジタバタ暴れても、ビクともしない。
「……女扱いなんかしてないよ……風呂上りなのに、ずっと床にいたら、冷えると思ったの…」
だからって、抱え上げることないだろーがっ!
男心が傷付くんだよ……
「…それにしても……あれだけ食べてるのに……何でこんなに軽いの?……女の子たちが羨ましがる訳だ……」
「…んなこと、知らねぇーよっ!良いから、いい加減にっ……!」
──ドサッ──
『下ろせっ!』という前に……桐生が俺を下ろした……
ベットの上に……
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