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「…えっと……そんなに……見られると……いくら俺でも……照れるんだけど……」
ほんの少し、朱に染まる桐生の頬……
桐生のその一言で…我に返る。
「…わっ…悪いっ!」
あまりに自分とは、違うでかさに……見入ってしまってた……
…と、同時に……自分のソレがあまりに貧相に思えて、Tシャツの裾を引っ張り、隠す。
今更隠したって……見られてんだけど……
「…ふふ……良いんだけどね……これは、もう……蒼だけのモノだし……蒼以外に見せる気も、もうないしね……」
……俺だけの……モノって……
そんなこと言われたって……どう扱っていいか…分かんねぇーよ……
…それに……
「…見せる気ないって……」
「…うん…本気で好きな子としか……しない……エッチは蒼としかしないって決めたから……もう…蒼以外、誰も抱かない」
そう言って、俺を引き寄せる。
「……俺が……ずっと拒否し続けたら?」
今時点で……そのでかさを目の当たりにして……自分の中になんて……考えられない……
絶対、尻の孔裂ける……
「…それは……避けたいな……好きな子と……蒼とひとつになりたいから……でもそこには、今までみたいに快楽だけじゃなくて……ちゃんと……蒼にも俺を好きになって貰って……お互い想い合う気持ちがあって……そこに辿り着きたいんだ……だから……蒼が無理だって思う内は……無理矢理最後までしない……約束する……でも……エッチなことするのは、許して……じゃないと、俺……欲求不満で……何にもヤル気起きなくなって……美味しいご飯作れなくなる……そうなったら、蒼も困るでしょ?」
「……そりゃ……まあ……」
桐生の料理の腕を知ってしまったら……それにあり付けないのは……俺的には死活問題だ……
食い物で釣られてる……とは、思う……それで絆されてるとも……
「……最後まで……しないなら……」
「…良かった…蒼とふたりで暮らすのに……それさえ駄目って言われたら、蛇の生殺しもいいところだよ……絶対……蒼に俺を好きになってもらう……そして……蒼と繋がる……心も…身体も……イーッぱい、恋の罠仕掛けるから……覚悟してね……それはそうとさ……何で……裾引っ張ってんの?」
歯の浮くような台詞を、ぽんぽんと投げつけられ……やっぱり赤くなる俺……Tシャツを引っ張る手にも、知らずに力が入ってた。
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