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酸素不足の呼吸困難に陥りかけている俺は、合間合間にもう無理だと訴えた。
刺激的過ぎて子供の俺にはついていけねぇやい! でもまーったくやめてくれない竹之内先輩は、「どうするんだ?」と同じ質問を息継ぎ間際に問い掛けてくる。
どうするって、何がどうすればいいんだか……。
「空。どうするべきだ?」
「ほんっと……、竹之内先輩も、無理っす」
「不合格だな。もう一度」
「え゛? いや、マジでっっ!!!」
(三分後)
「はぁ……、死にそうっす。か、勘弁して下さい、先輩」
「ではどうするべきだ?」
「わ、分かんないっすよ。竹之内せん―……!!!」
(更に三分後)
「……っ、目の前、真っ白っす」
「まだ合わせて四回目のディープじゃないか。初々しいな、空は」
で、どうするべきだ?
ニッコーッと同じ質問を繰り返され、ぼんやりとしている俺はゼェゼェのハァハァで首を傾げた。もう思考も回れないんっすけど、先輩。
「なにをすればいいんっすか?」
逆に質問してみる。
「あたしは豊福空を空と呼んでいるぞ」
ヒントを出してくれる竹之内先輩に、うーんっと唸った。
思考が正常に回っていれば問題ない謎かけ。
でもまーだ分かっていない俺は、「竹之内先輩ギブッす」と白旗を振る。
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