翌日はキス一色

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「必死に貞操を守ってるんっす! ……、そりゃあ、何度襲われかけたか数えるのも億劫になるほど、襲われたっすけど」 「とかなんとか言って、実は鈴理に襲われたいとか思ってるんじゃね?」 「なっ?! お、おぉお俺はスチューデントセックスを反対してるんっす! 安易なセックスなんて認めないっすよ!」  「じゃあキスはいいのか?」ニヤニヤしている大雅先輩に、「き、キスは」もういいんっす、諦めてるんっす、と頬を紅潮させそっぽ向く。  先輩とのキス、嫌じゃないというか、寧ろ好きというか。  ブツクサ独り言を呟いていると、「何の話をしているんだ?」グッドでバッド、鈴理先輩が俺達の座るテーブルにやって来た。  彼女の顔を見て赤面する俺に対し、「キスの話をしてたんだよ」大雅先輩が超意地悪い顔を作ってくる。 「豊福の奴、お前とのキスが好きで仕方が無いそうな」 「た、た、大雅先輩!」 「だーってそう言ってたじゃねえか」  そりゃ言いましたけど……、だけど、本人の前で言わなくても…、握り拳を作る俺。  だけど仕返しがしたい俺は、一緒にやって来た宇津木先輩と川島先輩に視線を流す。で、俺は宇津木先輩に言うんだ。 「大雅先輩が俺にキスしたいって言ってきたんっすけど、どうすればいいっすか?」       
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