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「必死に貞操を守ってるんっす! ……、そりゃあ、何度襲われかけたか数えるのも億劫になるほど、襲われたっすけど」
「とかなんとか言って、実は鈴理に襲われたいとか思ってるんじゃね?」
「なっ?! お、おぉお俺はスチューデントセックスを反対してるんっす! 安易なセックスなんて認めないっすよ!」
「じゃあキスはいいのか?」ニヤニヤしている大雅先輩に、「き、キスは」もういいんっす、諦めてるんっす、と頬を紅潮させそっぽ向く。
先輩とのキス、嫌じゃないというか、寧ろ好きというか。
ブツクサ独り言を呟いていると、「何の話をしているんだ?」グッドでバッド、鈴理先輩が俺達の座るテーブルにやって来た。
彼女の顔を見て赤面する俺に対し、「キスの話をしてたんだよ」大雅先輩が超意地悪い顔を作ってくる。
「豊福の奴、お前とのキスが好きで仕方が無いそうな」
「た、た、大雅先輩!」
「だーってそう言ってたじゃねえか」
そりゃ言いましたけど……、だけど、本人の前で言わなくても…、握り拳を作る俺。
だけど仕返しがしたい俺は、一緒にやって来た宇津木先輩と川島先輩に視線を流す。で、俺は宇津木先輩に言うんだ。
「大雅先輩が俺にキスしたいって言ってきたんっすけど、どうすればいいっすか?」
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